2006年06月25日

池波 正太郎「むかしの味」-味覚から日本のむかしの豊かさをしみじみ。

むかしの味むかしの味
池波 正太郎

新潮社 1988-11
売り上げランキング : 48927

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
池波正太郎先生の鬼平犯科帳ファンの方は多いと思います。 鬼平のドラマの中でも、また小説の中でも、ストーリーや登場人物とともに、その時代の食が丁寧に紹介されています。

物質的に今ほど豊かでなかった、昔の時代の調理方法は食材の生かし方など、はるかに精神的に豊かな時代だったように思います。

以前、「太陽」で小さな贅沢に幸福を見るような東京の下町界隈の食の紹介の記事を見たことがあるのですが、池波先生の小説の背景には、そういった戦後の庶民の感覚が強く感じられます。

「戦後」という時代が希薄さを増し始めた今、食の向こうに見る日本人の文化は、とても大切にしなければならないことだと感じます。

池波小説に見る食文化-これも和式と認識したいと思います。。。